神の廃医院


世間一般的に変わり者と思われている廃墟マニアにも、二度と行きたくない廃墟というものが少なからず存在する。今回訪れた廃医院もそのひとつで、得体の知れない気持ち悪さから、めでたくリスト入りを果たした廃墟である。
事前情報で廃医院と聞いてはいたものの、ストリートビューが無かったため確信が持てずにいた。確かに普通の民家では無いような佇まいだ。
玄関入ってすぐに受付の小窓があり、廃医院だと確信した。それにしても散らかっている。
裏側には大きな薬棚が残っていた。薬瓶が残っていれば画になっただろう。非常に惜しい。
問題はここからだ。レントゲン室自体は珍しいものではないが、扉の様子がどうもおかしい。ボロボロで継ぎ接ぎのようになっている。そしてよく見てみると、四隅に小さく「神」という文字が書かれている。
レントゲン室の隣は生活感が溢れている。生々しくて気持ち悪い。
ふと部屋の隅に目をやると、またしても「神」の文字。
更に奥へ進むと試験室がある。廃医院で試験室を見たのは初めてだった。そもそも医院の試験室とは何なのだろうか。
帰り際にあの扉の前を通ることになる。何度見ても気持ち悪い。底知れない恐怖という言葉がぴったりの廃医院だった。
​廃墟評価
美しさ   ★☆☆☆☆
残留物   ★☆☆☆☆
危険度   ★★★★★
珍しさ   ★★★★★
難易度   ★☆☆☆☆
総合評価  ★★☆☆☆

とにかく気持ち悪い廃医院。どんな人物が住んでいたのかが気になるところ。