イルカの廃校


平成17年(2005)閉校。気持ちの良い青空に映える堅牢な校舎には、雨染みが殆ど見当たらない。現役だと言われると信じてしまいそうだ。廃墟マニアが見向きもしないような廃校へ、わざわざ足を運んだ理由はしっかりある。
この地には、世界三大美女の一人とされる楊貴妃が戦乱を逃れ、小舟で流れ着いたという眉唾物の伝説が残っている。
通せんぼするキノコ。これは一体何だ。
昭和59年(1984)の航空写真がある。体育館は解体されている。辺りは現在と殆ど変わっていないようだ。
体育祭のパネルには、意味を良く理解していない四字熟語を書きがちである。
チョークで書かれた生徒会室の文字。廃校を訪れると、懐かしい気持ちになることが多い。
廃墟としての見所は全くないと言っていい。用があるのは理科室だけだ。
「イルカは居るか?」というダジャレを、一度は耳にしたことがあるだろう。一際目立つホルマリン漬けを見て欲しい。このフォルムは、誰が何と言おうとイルカに違いない。正しくこの廃校には、「イルカが居た」のである。
​廃墟評価
美しさ   ★☆☆☆☆
危険度   ★☆☆☆☆
珍しさ   ★★★★★
到達難易度 ★☆☆☆☆
総合評価  ★★☆☆☆
唯一無二のホルマリン漬けは一見の価値有り。