昭和19年(1944)開業。診療科目は内科、外科、産婦人科、耳鼻科、レントゲン科と多岐に渡る。昭和31年(1956)には増改築を行い、全盛期の羽幌炭砿を支える重要な病院だったという。
当時の写真を見てみると、辺りには複数の病棟が存在していた。現在はこの建物だけが残っており、経年劣化と積雪で倒壊寸前である。
エントランス部分。受付の様な小窓があり、かろうじて病院の雰囲気が残っている。
病室のような場所にも、窓とは別に小窓がある。何の部屋なのかさっぱりわからない。
床を見ると朽ちて穴が空いている。ここまではよくある話だが、床下は大量の濁水で満たされている。錆びた鉄片や瓦礫が沈んだ濁水で足を怪我すれば、破傷風に感染する危険性が非常に高い。
廃墟では引き際が大事だ。どんな美しい景色が待っていようと、死んだり怪我をしたりしては意味が無い。物足りない気持ちを抑えつつ、引き返すことにした。
廃墟評価
美しさ ★★★☆☆
危険度 ★★★★★
珍しさ ★★☆☆☆
到達難易度 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★☆☆
床の傷みが激しく探索は困難を極める。周辺は羆の出没地域でもある。
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