田園風景広がる田舎町の一角に
古い廃医院が残っている。
竣工は昭和11年(1936)。
何度か改装したのだろうか?
窓に統一感が無い。
壁が剥がれた箇所から察するに
元は下見板張りだったようだ。
遠目からでもすぐにわかる
玄関庇の大きな赤十字が
医院であることを主張している。
廃医院ではお馴染みのプレート。
掘り炬燵の待合室に何故か
原爆ドームの写真がある…
達筆な「受付」の文字。
受付の周りは全て擦り硝子。
あまり見かけないタイプだ。
外観の傷みに比べると中は
かなり綺麗に保たれている。
カレンダーの日付は平成11年(1999)。
あと2ヶ月で節目の年。
当時はワクワクしたことだろう。
古い廃医院の薬棚には
必ずと言っていいほど
貼られているラベル。
デザインがとても好きで
見る度に欲しくなる。
かなり小さめの薬瓶。
こちらは住居部分。
非常にお洒落な造りになっている。
軽く掃除をすればすぐにでも
住めそうな感じだった。
過疎地域の医療を担っていた医院。
田舎特有のゆったりとした時間の中で
余生を過ごしていた。
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