廃墟マニアから明治医院と呼ばれている木造の小さな廃医院。開業が明治なのか定かではないものの、かなり古い廃医院のようだ。
夏に外観だけを撮影するために再訪。冬とは違った趣がある。
綺麗に片付けられた畳の待合室。内部は冬に撮影したため、季節感がバラバラだ。
大好きな受付の小窓周り。貼り紙が全て剥がされているのは悲しい。
この部屋は診察室だろうか。相変わらず綺麗に片付けられている。診察台の上に、ちょこんとカブト虫が乗っていた。
調剤室ではキャビネットが積み上げられ、端に追いやられている。
上部に「薬毒」の文字が見える。この時代の文字は、右から左へ読むので毒薬となる。
大量に残る鉗子(かんし)。比較的保存状態が良い。
廃医院でよく見かける、嘴管瓶(しかんびん)という器具。
採光のための大きな窓、見上げれば天窓もある。ここは手術室だったのだろう。残留物は乏しくとも、心惹かれる魅力がここには確かにあった。
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