航空写真を眺めていると、怪しい廃墟を見つけた。気になり現地に赴いてみると、それは歯科の廃医院だった。
車両が通行出来ない坂の上に建っている。そして何と言っても驚いたのはその狭さだ。看板が出ていなければ医院だと思うことは無いだろう。
コロナが流行っている今の時期では、考えられないような密な空間だ。向かい合って座ると膝が当たってしまいそうなくらい近い。
受付は思ったより新しい。
「結核」という文字を見ると、一昔前の医院感が出てくる。
メインの治療室。狭い空間を上手く活用している。
外観に似合わず設備が整っている。
奥の壁が崩れてしまっている。天井もそろそろ降ってきそうだ。廃墟としては、良い頃合いかもしれない。
猫の通り道になっているこの廃医院。何食わぬ顔で中を走り去っていく。鉢合わせすると、お互いかなりびっくりする。
つもりちがい十ヵ条。この十ヵ条は、長野県にある元善光寺という寺の住職が作成したものだと言われている。割と有名なものらしい。人間謙虚に生きていこう。
用途不明の道具がたくさん眠っている。
重りのような物。何に使うのかさっぱりわからない。
お馴染みの歯列模型が、あんぐりと大きな口を開けている。
背景のカードが良い感じ。不思議な組み合わせだ。
アルコールランプがある。こんな物を見るのは小学生以来だ。
あまり期待はしていなかったが、残留物が豊富で丁度良かった。良い意味で裏切られ、満足出来た一日だった。
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