きぬ川館本店


憧れの廃墟の一つであった
鬼怒川温泉郷をようやく
訪れることができた。
川沿いに廃ホテル群が並ぶ姿は
圧巻の一言である。
廃ホテル群の中でも一際目立つ
建物へとやってきた。
入り口は塞がれバリケードで囲まれている。

到着は日没1時間半前…
とにかく時間が無い…
一番下から廃ホテルを見上げる。
崖に張り付くように建てられており
フロントは5階付近にある。
下の大きなガラス張りの部分が
有名なかっぱ風呂がある場所。
割れたガラスからかっぱ風呂を覗く。
このように大きな風呂は男湯のみ。
一昔前の時代は男尊女卑という
感覚が根強く残っていた。
古い廃ホテルに行くとあからさまに
女湯が小さかったりする。
かっぱの変な像がそこら中にある。
それにしても男湯は豪華すぎる…
紅葉の時期はさぞ美しいことだろう。
エントランス付近へやって来た。
新聞が山積みになっている。
対岸には現役のホテルが営業中。
どこから入ってきたのか
蔦が成長しまくっている。
この辺りは腐った床にカーペットが
敷いてありステルス落とし穴状態で
非常に危険である。
客室は至って普通。
建物内は基本真っ暗な場所が多く
明るい場所に出るとセーブポイントを
見つけたようでホッとする。
有名なゲームセンターへ。
レトロなゲーム機が揃っている。
この辺りも床が朽ちており
いずれは入れなくなることだろう…
間に合って良かった。

死ぬかもしれないなぁ…
久しぶりにそんな感覚を覚えた廃墟。
今日も廃ホテルは大きな口を開け
招かれざる訪問者を待っている。