奥多摩湖ロープウェイ 川野駅


正式名称は川野ロープウェイ。
川野駅と三頭山口駅間の約600mを結び
奥多摩湖上を横断していた。

開業から数年後に湖上橋梁が完成し
対岸へ簡単に通行出来るように
なったために利用客が激減。
冬季休業をきっかけに運行を休止し
その後ロープウェイの運行が
再開されることは無かった。
お土産屋のおばちゃんに
阻まれることで有名な
川野駅へやって来た。

人為的なアクセス難が幸いし
川野駅はほぼ荒らされていない。
三頭山口駅はとにかく
落書きが酷いのだ。
廃墟マニア向けが川野駅。
一般向けが三頭山口駅といった感じ。
進行方向には竹が生い茂る。
長い月日の経過を物語っている。
機械室の巨大なプーリー。
ロープウェイの廃墟ではよく見かける。
無機質な待合室に
自分の足音だけが響き渡る。
誰にも邪魔されない廃空間…
時間が許せば何時間でも滞在したい…
荒らされること無く自然に任せ
朽ちていく美しい廃墟。
三頭山口駅のように
ならないことをただただ祈っている。