長閑な田舎町の一角に
木造の古い廃医院が残っている。
開業は大正時代まで遡る。
一歩足を踏み入れれば
時が止まったままの当時の雰囲気を
体感することが出来る。
タイムスリップの始まりだ。
小さな窓の受付と投薬口。
磨りガラスで中は見えない。
調剤室には薬の調合用の
古い調剤天秤が残っている。
昔の医院は薬の調合も行っていた。
診療科目は多岐にわたり
入院病棟も完備していた。
忙殺の日々が想像できる。
入院病棟と診療病棟を繋ぐ渡り廊下。
床が抜けて渡ることはできない。
扉のガラスがとてもイイ…
レトロなテレビが残る部屋。
床板がズブズブで入れない所に
落書きがしてある。
暇な人がいるもんだ…
廊下を歩けば床板が
シーソーのように跳ね上がる。
こちらは手術室。
窓の外には近代的な建物が見える。
とても不思議な気分だ。
息を吞む美しさの診察室。
資料館に展示されていてもおかしくない
古い器具がそのままになっている。
大きな蜂の巣は留守のようだ。
壁には何故かツタンカーメン…
すごく目が合う。
大正時代の空気が詰まった
タイムカプセルのような廃医院。
これからも残り続けて欲しい。
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