木谷小学校


明治16年(1883)開校。大変古い歴史を持つ学校で、昭和43年(1968)に閉校となった。閉校後は、キャンプ関連施設として利用されていたという。現在はその役目を終え、朽ちるままになっている。
まだ雪が残る寒い日。粛然とした雰囲気が漂う。傷みが激しいものの、校舎は堂々としている。
玄関の庇が根元から折れている。すごい光景だ。
1階にはテレビ室と講堂。2階は教室のシンプルな造りで、生徒数は少なかった事が窺える。
全体的に歪んでいる講堂。上部には「躍進」と「奉仕」の文字。空いている中央に、何と書かれていたのかが気になる。
講堂の隅にはソファが置いてある。絶妙な組み合わせが良い。
少ない残留物のおかげで、木造校舎の美しさが際立っている。
踊り場の床が抜けるのも時間の問題だろう。ここは丁度折れた庇の上部分にあたる。
コンクリートの校舎には無い温かみが、木造校舎には残っている。それは廃墟になっても変わらないのだ。
吟遊詩人の教室。吟遊詩人というワードはあまり聞き慣れない。
学年が纏められた教室。山奥の小さな学校は複式学級だった。
最奥の教室で、古い椅子とテレビが自由を謳歌していた。邪魔にならないよう、そっと校舎を後にした。
廃墟評価
美しさ   ★★★★☆
危険度   ★★★★★
珍しさ   ★★★☆☆
到達難易度 ★★★☆☆
総合評価  ★★★★☆